中古車を購入したあとにセキュリティアラームが急に鳴ると、盗難に遭っているのか、車が壊れているのか、近所迷惑にならないかと一気に不安になります。
とくに夜間や集合住宅の駐車場で警報音が鳴った場合は、早く止めたい気持ちが先に立ち、原因を確認しないままバッテリー端子を外したり、販売店へ感情的に連絡したりしがちです。
しかし中古車のセキュリティアラームの誤作動は、半ドア、ボンネットスイッチ、スマートキーの電池、車両バッテリーの弱り、前オーナーが取り付けた社外セキュリティなど、比較的よくある原因から順番に見ていくと整理できます。
本当に故障しているケースもありますが、純正アラームの作動条件を知らずに機械式キーで解錠しただけ、車内に虫や荷物を残しただけ、感度設定が強すぎただけという例も珍しくありません。
この記事を読むことで、いま鳴っている警報を落ち着いて止める手順、誤作動と正常作動の見分け方、購入前に確認すべきポイント、整備工場や専門店へ相談すべき判断基準まで、実用的な流れで把握できます。
中古車のセキュリティアラームの誤作動は原因の切り分けが先

中古車のセキュリティアラームが鳴ったときは、最初から故障と決めつけるのではなく、作動条件、操作方法、車両状態、後付け部品の順に切り分けることが大切です。
純正アラームは侵入や不正解錠を知らせるための装備なので、スマートキーやワイヤレスリモコンを使わずにドアを開けると、車側が正規の解錠と判断できずに警報することがあります。
また中古車では、前オーナーの使い方、社外セキュリティの取り付け履歴、長期在庫中のバッテリー劣化、ドアやボンネット周辺の微妙なズレが重なり、新車時よりも誤作動の原因が複雑になりやすい傾向があります。
まず正規の解除操作を試す
警報音が鳴っている最中は、原因調査よりも先に正規の解除操作で音を止めることを優先します。
多くの純正アラームは、スマートキーやワイヤレスリモコンで解錠する、または車両側が所有者の操作と判断できる状態にすると停止する設計になっています。
トヨタの取扱説明書でも、オートアラームの停止方法としてスマートエントリーやワイヤレスリモコンによる解錠、パワースイッチをACCまたはONにする操作、ハイブリッドシステムの始動などが案内されています。
- スマートキーで解錠する
- ワイヤレスリモコンで解錠する
- 車内に入りエンジンを始動する
- プッシュスタート車はキーをスタートボタン付近へ近づける
- 社外品は専用リモコンの解除ボタンを押す
ただし車種や取り付けられている装置によって停止方法は異なるため、購入時に受け取った取扱説明書やセキュリティ本体の説明書を保管し、非常時にすぐ確認できる場所に置いておくと安心です。
鍵穴で開けた警報は正常作動の場合がある
中古車で多い勘違いが、メカニカルキーを鍵穴に差してドアを開けた直後の警報を誤作動だと思い込むケースです。
純正アラームは、施錠後にスマートキーやワイヤレスリモコンを使わずドアを開けると、不正な解錠の可能性があると判断して警報する仕組みの車種があります。
スマートキーの電池が弱くなったときや、購入直後で操作に慣れていないときは、緊急用の物理キーを使ってしまい、その結果として警報音が鳴ることがあります。
この場合はセンサー故障ではなく、車の防犯システムが設計どおりに反応しているだけなので、リモコン解錠やエンジン始動で停止できるかを確認するのが先です。
鍵穴で開けたときだけ鳴り、スマートキーで解錠すれば鳴らないなら、修理よりも操作方法の理解とスマートキー電池の交換を優先すると無駄な出費を避けられます。
半ドアの見落としを疑う
セキュリティアラームは、ドア、トランク、バックドア、ボンネットなどが閉じている前提で監視を始めるため、閉まり方が甘い部分があると不安定な作動につながります。
中古車ではドアゴムのへたり、バックドアダンパーの弱り、事故修復や板金後のチリのずれ、ラッチ部の汚れなどにより、見た目は閉まっていてもスイッチが完全に押されていないことがあります。
半ドア警告灯が点かないほど微妙な状態でも、振動や風圧で接点が変化すれば、施錠後に車が開けられたと判断される可能性があります。
警報が鳴った直後は、すべてのドアを一度開け閉めし、バックドアやトランクを強めに閉め直し、ボンネットのロックも確実に掛かっているか確認します。
洗車後、荷物を積んだ後、後席に人を乗せた後だけ鳴るなら、特定の開閉部に原因が寄っている可能性があるため、販売店や整備工場に症状を伝える材料になります。
スマートキー電池の弱りを見る
スマートキーの電池が弱くなると、車両との通信が不安定になり、解錠、施錠、エンジン始動の反応が鈍くなることがあります。
中古車では納車時にキー電池が新品とは限らず、前オーナーの使用期間や在庫期間を含めると、購入直後でも電池交換時期を迎えている場合があります。
リモコンボタンを押しても反応距離が短い、ドアハンドルに触れても解錠しにくい、メーターにキー電池残量の警告が出るといった症状があれば、まず安価な電池交換から試す価値があります。
ただし電池交換後も改善しない場合は、キー本体の故障、車両側アンテナの不具合、登録キーの不足、社外セキュリティとの相性など別の要因も考える必要があります。
予備キーがある車なら、メインキーと予備キーで同じ症状が出るか比較すると、キー側の問題か車両側の問題かを切り分けやすくなります。
車両バッテリーの低下を確認する
セキュリティアラームはエンジン停止中も車両の電源を使って監視を続けるため、車両バッテリーが弱っていると電装品全体の挙動が不安定になります。
中古車は展示期間が長かったり、短距離移動ばかりで充電が不足していたり、納車前整備でバッテリーが交換されていなかったりすることがあります。
始動時のセルの回りが重い、室内灯が暗い、アイドリングストップが作動しない、電装品の警告が一時的に出るといった症状があれば、アラーム単体よりも電源状態を疑います。
国土交通省の盗難発生警報装置に関する技術基準では、電圧低下や振動などに対する安全性が扱われており、防犯装置は本来さまざまな条件を想定して設計されるべきものとされています。
それでも中古車ではバッテリー、配線、アース、後付け部品の劣化が絡むため、警報が繰り返すときは電圧測定と暗電流の確認を整備工場へ依頼するのが現実的です。
車内センサーの反応対象を減らす
車内侵入センサーや超音波センサーを備える車では、車内の小さな動きや空気の流れが警報につながることがあります。
トヨタの一部取扱説明書でも、車内に乗員やペットを残す場合、ドアガラスが開いている場合、虫や落ち葉、風、他車のセンサーなどが検知対象になる場合が案内されています。
中古車では車内に芳香剤、サンシェード、軽い袋、ぶら下げ型アクセサリー、後付けドラレコの配線などが残っていることがあり、振動や風で揺れると誤検知のきっかけになります。
警報が特定の駐車場、強風の日、洗車後、窓を少し開けた日だけ起きるなら、車両の故障ではなく検知環境が原因になっている可能性があります。
車内を空に近い状態にして施錠し、窓を完全に閉め、必要に応じて侵入センサーの一時停止機能を確認すると、再現条件を絞り込めます。
社外セキュリティの感度を確認する
中古車では、前オーナーが盗難対策として社外セキュリティを取り付けている場合があり、これが純正アラームとは別に警報を鳴らしていることがあります。
社外品は衝撃センサー、傾斜センサー、フィールドセンサー、バックアップサイレンなど構成が多様で、取り付け方や感度設定によっては風、雨、近くを通る大型車の振動にも反応します。
車内やダッシュボード周辺に後付けのLED、見慣れないリモコン、追加スイッチ、配線、サイレンユニットがあるなら、純正装備だけで判断しないほうが安全です。
社外品の説明書がないまま感度を下げたり配線を抜いたりすると、エンジンが始動できなくなる、常時電源が残る、防犯性能が落ちるといった別のトラブルを招くことがあります。
メーカー名や型番が分かる場合は専門店に相談し、不明な場合は販売店へ装着履歴を確認して、撤去するのか調整するのかを決めるのが堅実です。
故障の可能性は症状の繰り返しで判断する
一度だけ鳴った警報は操作ミスや環境要因の可能性がありますが、同じ条件で何度も起こる場合は部品不良を疑う段階に入ります。
判断のポイントは、いつ、どこで、どの操作のあとに、どのくらいの時間で鳴るかを記録することです。
| 症状 | 考えやすい原因 | 次の対応 |
|---|---|---|
| 鍵穴解錠後だけ鳴る | 正常作動 | リモコン操作を確認 |
| 強風の日だけ鳴る | 感度過多 | 車内物とセンサー確認 |
| 毎晩同じ時間に鳴る | 電源不安定 | バッテリー点検 |
| 走行後に必ず鳴る | 開閉スイッチ不良 | ドア周辺点検 |
| 解除できない | キー系統不良 | 予備キーで比較 |
販売店や整備工場に相談するときは、感覚的に壊れていると伝えるより、発生条件を表のように整理して伝えるほうが点検の精度が上がります。
中古車で起きやすい誤作動の背景

中古車のセキュリティアラームがややこしいのは、車そのものの設計だけでなく、前オーナーの使用歴や納車前の整備内容まで影響する点です。
新車なら装備構成や取扱説明書がそろっていることが多い一方、中古車ではキーが一本しかない、社外リモコンが欠品している、後付け配線の情報が販売店にも残っていないということがあります。
そのため原因を考えるときは、純正装備として正常なのか、経年劣化で不安定なのか、後付け品が干渉しているのかを分けて見る必要があります。
純正装備と社外品を分ける
最初に確認したいのは、鳴っている警報が純正アラームなのか、社外セキュリティなのかという点です。
純正装備は車両の取扱説明書に設定、解除、停止の手順が載っていることが多く、ディーラーで診断機を使った確認がしやすい傾向があります。
一方で社外品は専用リモコン、暗証操作、隠しスイッチ、バレーモードなどが存在することがあり、説明書や取り付け履歴がないと所有者でも正しく扱えません。
| 区分 | 見分け方 | 相談先 |
|---|---|---|
| 純正アラーム | 取扱説明書に記載 | ディーラー |
| 販売店オプション | 納車書類に記載 | 販売店 |
| 社外セキュリティ | 追加LEDや専用リモコン | 専門店 |
| 簡易ブザー | 単体電池式が多い | 用品店 |
見分けがつかないときは、車検証、保証書、整備記録簿、前回販売時の装備表、車内のリモコン類をまとめて確認すると手がかりが増えます。
前オーナーの設定が残る
中古車では、前オーナーが使いやすいように変更した設定がそのまま残っている場合があります。
たとえばアンサーバック音、センサー感度、侵入センサーの作動条件、社外セキュリティの警戒モードなどは、車種や装置によって変更できることがあります。
購入者がその設定を知らないまま使うと、自分では普通に施錠したつもりでも、車側では強い監視状態に入っていて、わずかな振動で警報することがあります。
- 感度が高いまま
- 予備リモコンが欠品
- 説明書がない
- バレーモードが不明
- 前回設定が未初期化
納車時には販売店に初期化できる項目があるか確認し、分からない設定をそのままにしないことが、購入後の不安を減らす近道です。
経年劣化が接点に出る
中古車の誤作動では、センサーそのものよりも、ドアやボンネットの開閉を検知するスイッチ周辺の経年劣化が原因になることがあります。
開閉スイッチは普段あまり意識しませんが、雨水、砂ぼこり、温度変化、ゴム部品の硬化、過去の修理による位置ずれなどの影響を受けます。
接点が汚れていたり、押し込み量が不足していたりすると、車が完全に閉まっている状態を安定して認識できず、施錠後に開いたと誤判断することがあります。
このような不具合は外から見ただけでは分かりにくいため、アラーム履歴やドア開閉信号を診断機で確認できる整備環境が役立ちます。
単なる清掃や調整で改善する場合もありますが、スイッチ交換や配線修理が必要な場合もあるため、再発するなら早めに点検へ進むべきです。
鳴った直後に安全へ戻す手順

セキュリティアラームが鳴った直後は、周囲に音が響くため、どうしても焦ってしまいます。
しかし焦って誤った操作を重ねると、警報が止まらないだけでなく、インロック、バッテリー上がり、セキュリティのロックアウトなど別の問題を招くことがあります。
ここでは、いま警報が鳴っている場面を想定し、近所への配慮と車両トラブルの防止を両立する順番で整理します。
最初に周囲の安全を確かめる
警報音が鳴っているときは、音を止めることだけに集中せず、本当に不審な状況がないかを最初に確認します。
ドアがこじ開けられている、ガラスが割れている、車内の物が動いている、近くに不審者がいるといった場合は、単なる誤作動ではない可能性があります。
夜間や人通りの少ない場所では、車に近づく前に周囲を見渡し、危険を感じる場合は一人で確認せず、管理人、家族、警察などへ連絡する判断も必要です。
安全が確認できたら、スマートキーやリモコンで解錠し、エンジン始動や電源ONを試し、取扱説明書に沿って警報を停止します。
音を止めることは大切ですが、盗難やいたずらの可能性を見落とさない姿勢が、防犯装置を正しく使ううえでの基本です。
解除操作は順番を決める
解除操作は思いつきで何度も繰り返すより、車が正規操作と認識しやすい順番で試すほうが効率的です。
とくにスマートキーの電池が弱い場合は、キーを車体に近づける、予備キーを使う、キーをスタートボタン付近へ近づけるなど、通信を助ける操作が有効なことがあります。
- リモコンで解錠する
- ドアハンドルで解錠する
- 車内で電源をONにする
- エンジンを始動する
- 予備キーで同じ操作をする
この順番で止まるなら、故障というより正規解除がうまく伝わっていなかった可能性が高くなります。
何をしても止まらない場合は、社外セキュリティの専用リモコン、隠し解除スイッチ、または本体故障の可能性が出てくるため、無理に配線を触らず販売店や専門店へ連絡します。
避けたい応急処置を知る
警報が止まらないと、ヒューズを抜く、バッテリー端子を外す、サイレン配線を切るといった強引な方法を考えがちです。
しかし現代の車は多くの電子制御がつながっており、安易な電源遮断はナビ設定の消失、窓の初期化、警告灯点灯、アイドリング学習の乱れなどを招く可能性があります。
社外セキュリティの場合は、エンジン始動を止めるイモビライザー機能と連動していることもあり、配線を外した結果として自走できなくなるリスクがあります。
| 応急処置 | 主なリスク | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 配線を切る | 始動不能 | 低い |
| 端子を外す | 設定消失 | 最終手段 |
| ヒューズを抜く | 他機能停止 | 要確認 |
| リモコン解除 | リスク小 | 高い |
どうしても近隣迷惑を避けるために電源を遮断する必要がある場合でも、作業前に販売店やロードサービスへ連絡し、車種に合った方法を確認してから行うのが安全です。
購入前に確認したい装備履歴

中古車のセキュリティアラームの不安は、購入後に初めて気づくより、契約前や納車前に確認しておくほうが圧倒的に対処しやすくなります。
販売店の展示車両ではアラームを実際に作動させる確認が省かれがちですが、キーの本数、説明書の有無、社外部品の有無、保証範囲を聞くだけでもリスクはかなり見えてきます。
とくに高級車、スポーツカー、SUV、盗難被害が多い車種では、前オーナーが何らかのセキュリティ対策を追加していることがあるため、装備履歴の確認が重要です。
キーと説明書の有無を見る
中古車選びでは車体の傷や走行距離に目が向きますが、セキュリティアラームに関してはキーと説明書のそろい方が重要です。
スマートキーが一本しかない車は、電池切れや故障時の比較ができず、警報が止まらないときの逃げ道が少なくなります。
純正取扱説明書がない場合でも、メーカーの公式サイトで車種別の説明書を確認できることがありますが、社外品の説明書は型番が分からないと探すのが難しくなります。
- スマートキーの本数
- メカニカルキーの有無
- 社外リモコンの有無
- 純正取扱説明書
- セキュリティ説明書
- キーナンバー情報
契約前に不足を確認できれば、予備キー作成や説明書取り寄せを納車条件に入れられる場合があるため、あとで自己負担になる前に交渉しておく価値があります。
後付け配線の跡を観察する
社外セキュリティが取り外された中古車でも、配線跡や両面テープ跡、追加LEDだけが残っている場合があります。
ダッシュボード下、運転席足元、Aピラー付近、グローブボックス裏、エンジンルーム内に不自然な配線や結束バンドがあるときは、何らかの後付け電装品が付いていた可能性があります。
すでに本体が外されていても、配線処理が不十分だと常時電源、アース不良、ドア信号への割り込みが残り、アラームや集中ドアロックの不調につながることがあります。
| 見る場所 | 確認したい跡 | 注意点 |
|---|---|---|
| 運転席足元 | 追加配線 | 無理に引かない |
| ダッシュボード | 後付けLED | 純正と区別 |
| エンジンルーム | 追加サイレン | 熱劣化に注意 |
| キー周辺 | 隠しスイッチ | 用途を確認 |
見た目で判断できない場合は、納車前点検で後付け電装品の有無を確認してもらい、販売店の回答を記録に残しておくと後日の相談がしやすくなります。
保証範囲を具体的に聞く
中古車の保証では、エンジンやミッションは対象でも、セキュリティアラームや社外電装品は対象外になっていることがあります。
納車後すぐに警報が繰り返す場合でも、販売店が純正部品の不具合として扱うのか、前オーナーの後付け品だから対象外とするのかで対応が大きく変わります。
そのため購入前には、純正盗難防止装置、スマートキー、ドアロックスイッチ、ボンネットスイッチ、社外セキュリティが保証に含まれるかを具体的に聞くべきです。
口頭だけでは後で認識違いになりやすいため、契約書、保証書、整備明細、納車前点検記録にどこまで書かれているかも確認します。
不安が強い車両では、納車前に実際の施錠、解除、警報停止操作を販売店スタッフと一緒に確認し、動画を残しておくと実用面でも安心です。
修理先を選ぶ基準

セキュリティアラームの誤作動が続くときは、どこへ相談するかで解決までの早さが変わります。
純正アラームならディーラー、後付けセキュリティなら専門店、納車直後の不具合なら販売店というように、原因の種類に合った窓口を選ぶことが重要です。
すべてを一つの店で解決できるとは限らないため、症状の記録、車種情報、キーの本数、装着部品の写真をそろえて相談すると無駄な往復を減らせます。
純正系はディーラーが強い
純正アラームの作動履歴やドア開閉信号、スマートキー登録状態などは、ディーラーやメーカー系整備工場が確認しやすい分野です。
車種専用の診断機でエラー履歴を見られる場合があり、どのドアやボンネット信号が異常だったのかを客観的に確認できることがあります。
また純正部品の交換、スマートキーの追加登録、車両設定の確認、メーカーのサービス情報の照会などは、一般整備工場よりディーラーのほうが進めやすい場合があります。
- 純正アラームが鳴る
- メーターに警告が出る
- スマートキーが不安定
- 保証期間内の車両
- 開閉スイッチを疑う
ただし社外セキュリティが複雑に入っている車は、ディーラー側で作業を断られることもあるため、後付け部品の有無を正直に伝えたうえで相談します。
社外品は専門店が向く
後付けのカーセキュリティは、メーカーごとの配線方法、設定方法、解除方法、感度調整の考え方が異なるため、一般整備だけでは対応が難しい場合があります。
専門店であれば、衝撃センサーの感度、傾斜センサーの設置角度、サイレン配線、スターターカット、バレーモードの有無などを総合的に見てもらえます。
中古車で説明書がない場合でも、本体やリモコンの型番からメーカーを特定できれば、調整、撤去、再設定の選択肢が見えてきます。
| 依頼内容 | 専門店の強み | 確認事項 |
|---|---|---|
| 感度調整 | 反応範囲を調整 | 駐車環境 |
| 本体撤去 | 配線復旧 | 始動系統 |
| リモコン再設定 | 登録作業 | 型番 |
| 再取り付け | 防犯性維持 | 保証条件 |
安さだけで撤去を依頼すると、配線処理が不十分なまま残るリスクがあるため、防犯性と車両の信頼性を両立できる店舗を選ぶことが大切です。
販売店には納車直後に相談する
納車直後から誤作動が出ている場合は、まず販売店へ早めに連絡し、症状の発生日時と操作状況を伝えるべきです。
時間が経ってから相談すると、購入後の使用環境や後付け作業が原因ではないかと判断が難しくなり、保証対応の話が複雑になります。
とくに納車前から社外セキュリティが付いていた車、キーが一本しかなかった車、説明書が欠品していた車では、契約時の説明と実際の状態が合っているか確認する必要があります。
販売店に相談するときは、警報音の動画、メーター表示、キー操作の様子、駐車状況、発生頻度をまとめると、単なる感情的なクレームではなく具体的な不具合相談として扱われやすくなります。
保証対象外と言われた場合でも、納車時点の装備説明が不足していた可能性があるため、まずは落ち着いて書類と事実を確認する姿勢が重要です。
再発を防ぐ日常管理

セキュリティアラームは防犯のための装備ですが、使い方や管理が曖昧なままだと、所有者自身を困らせる装備にもなります。
中古車では購入時点で状態が完全に分からないからこそ、日常の施錠前確認、キー電池の管理、駐車環境の見直し、説明書の保管を習慣にすることが再発防止につながります。
一度でも誤作動を経験した車は、鳴った原因を放置せず、次に同じ状況が起きないよう具体的な対策に変えることが大切です。
施錠前の確認を習慣にする
再発防止の基本は、施錠前に車が警戒状態へ入ってもよい状態かを確認することです。
ドアやバックドアが完全に閉まっているか、ボンネットが浮いていないか、窓が開いていないか、車内に人やペットが残っていないかを短時間で見ます。
トヨタの取扱説明書でも、思わぬ作動を防ぐために車内の人、ドアガラス、貴重品の放置などを確認する案内があり、これは中古車でも同じように役立つ視点です。
- ドアを閉め直す
- 窓を完全に閉める
- ボンネットを確認する
- 車内の揺れる物を外す
- 人やペットを残さない
- リモコンで施錠する
この確認は数十秒で終わりますが、夜間の突然の警報や近隣トラブルを避ける効果は大きく、家族で車を共有する場合にも共有しておきたい習慣です。
駐車環境を変えて比較する
アラームが特定の場所でだけ鳴る場合は、車の故障ではなく駐車環境が引き金になっている可能性があります。
交通量の多い道路沿い、大型車が通る場所、立体駐車場、強風を受けやすい場所、動物や人の往来が多い場所では、衝撃や振動、車内センサーの反応が起きやすくなります。
同じ車でも別の駐車位置では鳴らないなら、センサーの感度や駐車場所との相性を疑う材料になります。
| 環境 | 起こりやすい反応 | 対策 |
|---|---|---|
| 道路沿い | 振動検知 | 奥へ駐車 |
| 強風の場所 | 揺れ検知 | 風下を避ける |
| 立体駐車場 | 機械振動 | 感度調整 |
| 虫が多い場所 | 室内検知 | 車内清掃 |
駐車場所を変えた比較結果は、専門店で感度調整を依頼するときにも役立つため、鳴った場所と天候をメモしておくと原因に近づきやすくなります。
点検記録を残しておく
セキュリティアラームの誤作動は、再現しないと整備工場で原因を特定しにくい不具合です。
だからこそ、いつ鳴ったか、どこに駐車していたか、施錠方法は何だったか、キーはどれを使ったか、天候や風の強さはどうだったかを記録する意味があります。
スマートフォンで警報音、メーター表示、セキュリティ表示灯、キー操作を撮影しておくと、言葉だけでは伝わりにくい状態を共有できます。
点検後は、交換した部品、調整した感度、初期化した設定、再発時の連絡先を整備明細と一緒に残しておくと、次の所有者へ引き継ぐときにも価値があります。
中古車は履歴が信頼につながる商品なので、セキュリティ関連の不安を管理記録として残すことは、将来の売却時にもプラスに働く可能性があります。
不安を残さないために押さえる要点
中古車のセキュリティアラームの誤作動は、いきなり本体故障と考えるより、正規の解除操作、鍵穴解錠による正常作動、半ドア、スマートキー電池、車両バッテリー、車内センサー、社外品の順に確認すると整理しやすくなります。
購入直後に起きた場合は、販売店へ早めに相談し、キーの本数、説明書、社外セキュリティの有無、保証範囲を具体的に確認することが重要です。
純正装備の疑いが強いならディーラー、後付けセキュリティの疑いが強いなら専門店、納車時点の説明不足が絡むなら販売店というように、原因に合わせて相談先を変えると解決までの時間を短縮できます。
再発を防ぐには、施錠前の開閉確認、車内に揺れる物を残さないこと、キー電池の早めの交換、駐車環境の比較、症状の記録が役立ちます。
警報音は焦りを生むトラブルですが、発生条件を一つずつ分けて見れば、正常作動、使い方の問題、経年劣化、後付け品の不具合を落ち着いて判断できるようになります。




